子供ピアノ教室のカリキュラムランキング:さくらOne 八王子ピアノブログ

こんにちは。
筋肉がまだ発達しきっていない子供の時期において、どのような教材を使用するかはとても大切です。子供たちが無理なく基礎固めを行い、なおかつ楽しみながら練習できる教材はそれほど多くはありません。昔からの定番とも言えるカリキュラムにもやはり欠点があり、最終的には本人に一番合った方法を見つけていくのが最良と言えます。
そこで今回は、子供教室におけるおすすめの教材や練習方法について知ってもらうべく、『八王子の子供ピアノ教室のカリキュラムベスト5』についてご紹介したいと思います!
子供とピアノ

八王子の子供ピアノ教室のカリキュラムベスト5

5位 バーナムピアノテクニック(全音出版社)

ほとんど曲が4小節から8小節で構成されており、譜面も複雑でないので、子供でも取り組みやすい定番教材です。それぞれのタイトルが『つま先で歩こう』『朝がきた とびおきよう』など非常に親しみやすいものであり、それぞれに可愛らしいイラストが添えられています。とても単純な楽譜ですが、実はそれらはタイトルを音で表現したメロディーとなっています。
『この音は○○を表しているんだよ』『どんなふうに弾いたら、この絵のように聞こえるかな?』と先生が一緒に弾き方を考えてあげることで、表現力の向上にも繋がります。
そして何より、これから難しい曲を弾いていく中で不可欠なテクニックが自然に身に付く設計となっているのが一番の利点です。他の楽曲と並行して進めていくにはぴったりの教材と言えます。

4位 ツェルニーのやさしい20の練習曲

基礎固めに特化した教材です。表題がなく、番号だけなので、子供たちは少々退屈に感じてしまうかもしれません。将来難しい曲を弾きこなしたい、場合によってはコンクールにも出てみたい、といった意欲のある生徒さん向けと言えます。
基礎固めに特化した教材だけに、なかなか合格させてくれない先生も多いようです。実際に私自身も幼少期、何度練習しても先生に合格をもらえず、ツェルニーが嫌いになった経験があります。基礎力を鍛えるには最適な教材ですが、生徒さんの様子を見ながら進め方を変えていく必要があります。(好きな曲を1曲弾く代わりにツェルニーも1曲練習する、等)

3位 ブルグミュラー 25の練習曲

一番初めから最後に行くにつれて難易度が増す構成になっている印象があります。最後の25曲目はかの有名な『貴婦人の乗馬』であり、最終的にその曲を弾きこなせることが目標です。
一つ一つに曲名がついており、メロディーも素晴らしいものがたくさん収録されています。クラシック音楽をやっていく上では欠かせない教材ですし、前述のバーナムやツェルニーともカリキュラム上相性が良いと言えます。
デュナーミクの変化の習得、両手で少し複雑な曲を弾くこと、半音階や和音、手を広げて遠い音弾くなどの基礎を楽しく練習するのに最適な教材です。場合によっては最初は右手だけ練習して先生と左手を合わせる、次に左手だけ・・・といった工夫をしても良いでしょう。

2位 全音ピアノピースの難易度A~C

全音ピアノピースでは、知名度の高い楽曲をA~Fに分けて楽譜を出版しています。Aランクではモーツァルトの『メヌエット』やゴセックの『ガヴォット』など、Bランクには子供たちの夢とも言える『エリーゼのために』が収録されています。Cランクともなるとショパンの『子犬のワルツ』やショパンの『マズルカ Op.6‐3』など少し難易度が上がります。学生向けのピアノコンクールでは、全体の傾向として小学校1年生~2年生でA~Bランク、小学校3年生~4年生ではCランク程度の課題曲が設定されています。生徒本人のレベルと希望に合わせ、『該当するランクの中から好きな曲を選んでもらう』といった形式が良いでしょう。この中から発表会で弾く曲を選んでいる教室もあるようです。
基礎を固めるための“教本”も大切ではありますが、それと同じくらい『素晴らしい作曲家の生きた作品』を弾くこともとても重要です。本格的な音楽に触れることで初めて『音楽を聴く力』そして『曲を奏でる力』が成長するのです。

1位 バッハ プレインベンション

子供たちだけでなく最近では音大生にもあまり人気がないようですが、バッハなどのバロック期の音楽に触れることはとても大切です。古典派のベートーベンやロマン派のショパンとはまるで違った印象があると思います。インベンション(2声)やシンフォニア(3声)に入る前の導入として扱われるプレインベンションですが、これを練習して得られた感覚は、他の時代の作品を演奏する際にも絶対に生きてきます。小さなうちから様々な音楽に触れることで感性が育っていくので、是非取り入れたい教材の一つです。収録されている曲数が非常に多いので、生徒の興味やレベルに合わせて一部だけを選んでも構いません。

ピアノ全体

八王子にある子供ピアノ教室のカリキュラムランキング

いかがでしょうか。
ここまで、5つのピアノ教材や曲集をご紹介してきました。
もちろん、必ずしも一つの教材のやりきらなくとも、その中の1曲だけを抽出しても構いません。なぜその教材を使うのか、生徒の反応はどうか、それらを考えながら柔軟に教材選定を行うことで、ピアノの実力は確実に上がっていくでしょう。