ピアノ教室のカリキュラムランキング:さくらOne 八王子 ピアノブログ
まだ筋肉も未発達で力も弱い幼児がピアノを練習するためには、カリキュラムの工夫が必要不可欠です。無理なく地力を伸ばし、そして何よりも『楽しくピアノを弾くことを覚える』ためには、どのような教材が最適なのでしょうか?
今回は、『幼児ピアノ教室のカリキュラムベスト5』についてご紹介したいと思います。
八王子のピアノ教室の幼児向けカリキュラムベスト5
1位 がんばれキャッツ(導入用)
江口寿子さんが執筆した幼児向けの導入用教材です。
楽譜を読むのが難しい幼児に向けて『絵譜』が用いられており、誰でも簡単にピアノに親しむことができます。また、先生用のデュエット楽譜が用意されており、教室で幼児と先生が一緒に音を奏でる楽しさを体感することができる作りとなっています。
1曲1曲は数小節で完結するので、まさに幼児向けの教材と言えますね。
2位 どれみふぁどんぐり
こちらは、がんばれキャッツと併用することが前提とされた教材です。絵譜を学んでいない(がんばれキャッツを使っていない)生徒に向け、各音の下に音名が表記されていることも特徴です。
そもそも、絵譜は賛否両論ある教材です。『絵譜に慣れてしまうと本当の楽譜が読めなくなる』『本当の楽譜と絵譜を覚えるのは二度手間ではないか』
こういった批判があるのも事実ですね。しかしながら、実際に導入期の幼児にとって、楽譜どころか、普通の文字(平仮名やカタカナ)を読むことさえ困難なケースが多いです。
そういった小さな子供たちにとっては、黒い音符が並ぶオタマジャクシより、「ドはどんぐり」「ファは笛」といった絵譜を使うことで、手っ取り早くピアノに親しむことができるのです。
ちなみに私自身も幼少期は絵譜から習い始めましたが、半年後には問題なく普通の楽譜を読みこなせるようになっていました。個人的には、幼児期に慣れない本当の音符を見て嫌になってしまうより、先に絵譜で楽譜そのものに親しみを持つことのほうが大切なのではないかと思います。
3位 ぴあのどりーむ1
言わずと知れた、幼児向け教材の超王道です。最初は片手だけ、次第に両手で弾くことに慣れていけるような作りになっています。幼児向け教材はそれほど多くの種類があるわけではなく、そういう意味でぴあのどりーむは『無難な』教材であると言えますね。例えば同じく幼児向けの王道教材とも言えるバイエルは、
・左は伴奏だという意識を植え付けてしまう
・曲ごとのタイトルがないため、機械的に弾いてしまう
このような批判があります。
これらの問題を解決し、幼児にも親しみやすく曲集にしたものがぴあのどりーむと言えます。可愛らしいイラストも特徴の一つで、細かな部分で幼児が自然にピアノを好きになるような工夫がなされています。
4位 みんなのおけいこ(ピアノ連弾曲集 かわいいれんだん)
こちらも、幼児向けのおすすめ教材の一つです。
音の長さ、拍子、リズム・・・これらを理解するためには、小学2~3年生の算数が必要になっていきます。『ピアノのおけいこ』には、まだ小さな幼児が感覚的にリズムや拍子を感じ取るための工夫が多く施されている印象があります。特に、『みんなのおけいこピアノ連弾曲集 かわいいピアノれんだん』は非常におすすめです。連弾をするには絶対にリズム感が必要ですし、何よりもソロでの演奏では絶対に得られない素晴らしさがあります。幼児期だと、自分一人の力で大きな曲を演奏するのは不可能ですので、小さいうちから連弾を体験させるのはとても良いと思います。
5位 童謡などの簡易版楽譜
簡易版楽譜というのはとても便利です。
両手での演奏が可能になった幼児なら、一瞬で『自分で曲を演奏している』という感覚を得ることができる手っ取り早い手段と言えます。
例えば私が小さなころは、『シューベルトの野ばら』『ロンドン橋』『どんぐりころころ』といった曲の楽譜を用意してくれ、初めて両手で曲らしい曲を弾くことができました。
その感動は今でも覚えていますし、ピアノが本当の意味で好きになったきっかけでもあります。幼児であれば、幼稚園で習った曲や好きなアニメの主題歌など、なんでも良いと思います。(最近ではJASRACの問題が物議を醸していますが・・・)
和音等はなく、右手でメロディー、左手で簡単な伴奏を奏でられるような楽譜があればOKです。今はインターネットで簡単に編曲版楽譜が手に入るので、それらを参考にして子供向けにアレンジしても良いでしょう。
八王子の幼児ピアノ教室のカリキュラムベスト5のまとめ
いかがでしょうか。
以上が、幼児向けのピアノ教材のおすすめ5選です。
幼児にとっては、ピアノはまだ未知のものです。言ってしまえば、『楽しいものかそうでないものなのか』も分からないのです。だからこそ、そんな時期に『楽しく弾く』そして『曲を奏でる素晴らしさ』を体感してもらうことが、ピアノ教室や先生たちの一番の仕事なのではないかと思います。
子供たちがより楽しくピアノを学び、そして大きくなってから自由に弾きこなせるようになることを願っています。